本文へスキップ
時事・社会 · 定期更新

世界のベストレストラン50(2025年版):1位はペルーの日系料理「Maido」、東京Sézanneが7位——順位の読み方

世界のベストレストラン50、2025年版の1位はリマの日系(Nikkei)料理店Maido。東京のSézanneが7位で日本最上位。誰がどう選ぶのか、ミシュランとの違い、殿堂入りルールまで、ランキングの読み方を解説します。

Toshi Time編集部 情報確認 約3分
情報確認
参考リンク
3件
更新性
定期更新
読了目安
約3分
この記事には広告・アフィリエイトリンクが含まれる場合があります。個別商品の購入・売却を推奨するものではありません。 編集部または筆者は、本文中で言及する金融商品を保有している場合があります。詳しくは 免責事項 をご確認ください。

結論:これは「専門家の投票で決まる相対順位」である

世界のベストレストラン50(The World’s 50 Best Restaurants)は、英国の雑誌が2002年に始めた、世界のレストランを順位付けする年次ランキングです。最新の2025年版は2025年6月にイタリア・トリノで発表され、1位にはペルー・リマの日系料理店**Maido(マイド)**が輝きました。

最重要のポイントは選び方です。この番付は、世界各地の食の専門家約1000人の投票で決まる相対順位です。ミシュランガイドのような匿名調査員による絶対評価(星)とは仕組みが違い、「今、世界で最も支持と話題を集める店はどこか」を映します。同じ「グルメ番付」でも、ミシュラン的な星の評価(絶対評価)とは測っているものが別物——ここを分けて読むのが第一歩です。

どんなランキングか/集計方法

  • 主催:英国の雑誌が2002年に創設。現在は専門組織が運営。
  • 審査員:世界を複数地域に分け、各地域の料理人・評論家・美食家など計約1000人。
  • 方式:審査員が直近に実際に食事をした店に投票。相対順位で1〜50位を決定。
  • 発表:毎年6月ごろ、開催都市を変えて授賞式。
  • 特別ルール:過去に1位を獲得した店は「殿堂入り(Best of the Best)」として翌年以降ランク外に。

「実際に食べた店に投票する」方式のため、話題性・入手困難さ・その年の勢いが順位に反映されやすいのが特徴です。

トップ10(2025年版)

順位レストラン都市
1Maidoリマペルー
2Asador Etxebarriアチョンドスペイン
3Quintonilメキシコシティメキシコ
4Diverxoマドリードスペイン
5Alchemistコペンハーゲンデンマーク
6Gagganバンコクタイ
7Sézanne東京日本
8Table by Bruno Verjusパリフランス
9Kjolleリマペルー
10Don Julioブエノスアイレスアルゼンチン

中南米・スペイン・アジアが上位に食い込み、かつての「西欧一強」から多極化が進んでいるのが2020年代の傾向です。

全体の傾向

1. 1位は日系ペルー料理「Maido」

首位のMaidoは、日系ペルー人シェフのミツハル・ツムラ氏が率いる店で、日本の調理技法とペルーの食材を融合させたNikkei(日系)料理が真骨頂です。日本の食文化が、地球の裏側のペルーで独自に花開き、世界一に評価された——移民の食文化がグローバルに実を結んだ象徴的な受賞でした。

2. 東京勢が上位に

日本からは東京のSézanne(セザン)が7位で日本勢トップ。ネオ・フレンチにアジアの要素を織り込むスタイルで評価されています。さらにNarisawa(ナリサワ)が21位、Florilège(フロリレージュ)が36位と、東京は世界有数の美食都市としての地位を保っています。

3. 多極化する世界の食

トップ10にペルー2店、スペイン2店、メキシコ、タイ、日本、フランス、アルゼンチンが並び、地域の多様さが際立ちます。かつて上位を占めた北欧・西欧の名店の一部は殿堂入りで「卒業」し、新しい地域の才能に道を譲っています。

ミシュランとの違い

同じ「レストラン評価」でも、2つの番付は性格が異なります。

項目ベストレストラン50ミシュランガイド
方式約1000人の投票(相対順位)匿名調査員の格付け(絶対評価)
頂点世界1位はその年ただ1店三つ星は複数店が持てる
反映されるもの話題性・勢い・支持一貫した品質・基準の充足
対象世界全体を横断国・都市ごとの版

どちらが正しいという話ではなく、測るものが違うのです。基準を満たす安定した名店を知りたいならミシュラン、今世界で最も勢いのある店を知りたいなら50 Best、と使い分けるのが実用的です。

殿堂入りルールの意味

「去年まで上位だった名店が消えた」と驚くことがありますが、多くは評価が下がったのではなく**殿堂入り(Best of the Best)**による「卒業」です。1位を獲得した店は翌年以降ランク外となり、特定店の独占を防いで新しい才能に光を当てます。ランキングを追うときは、この新陳代謝の仕組みを知っておくと、順位変動を正しく読めます。

まとめ:投票の番付として読む

世界のベストレストラン50は、食の専門家の投票が作る「今の勢い」の地図です。

  1. 約1000人の投票による相対順位。ミシュランの星(絶対評価)とは別物。
  2. 2025年1位はリマの日系料理Maido。移民の食文化が世界一に。
  3. 東京Sézanneが7位。日本は世界有数の美食都市。
  4. 殿堂入りルールで新陳代謝。消えた名店は「卒業」であることが多い。

「誰が、どう選んだか」を意識すると、グルメ番付の順位はぐっと読みやすくなります。旅先で店を選ぶときの、世界水準の道しるべとして使えます。


出典:The World’s 50 Best Restaurants「2025年版」(2025年6月発表)。順位は公式サイトの1〜50位リストおよび公式の1位発表記事、概況はCNN(2025年6月)を参照。

Primary sources

一次情報・参考リンク

About the author
Toshi Time編集部

世界のランキングを出典と選定方法から、新NISA・iDeCo・配当・年金を制度と税引後キャッシュフローから整理します。※金融商品取引業の登録はなく、個別銘柄の推奨や投資助言は行いません。

関連して読む